学生時代は地域活性化などを学んでいたので、なんとなく「進むべき道は公務員やインフラ関係、商業施設運営かな?」と考えていました。ところが、この会社の説明会で「マンションは単なる建物ではなく、何十人、何百人もの人が暮らす、一つの“地域”である」という気づきを得て、それがきっかけでマンション管理という仕事に興味を持ち、入社を決めました。
現在は分譲マンションの管理をしています。共有資産のための工事や、管理規約などの変更を手掛けているのですが、居住者の方は、暮らす環境も考え方もみなさん本当に様々です。そういった中で、理事会の方とともに居住者全員が納得できるような着地点を見つけ出し、合意形成へと導くことが私のミッションです。
この仕事のやりがいは、うまく合意形成できた時の達成感でしょうか。
かつて担当したマンションで、理事会の方は数年前から工事を希望していたのに、合意形成に向けて具体的に動けていなかった……ということがあったのですが、その案件に関する仕事は今も強く記憶に残っています。停滞していた状況を打開するために、理事会で「どうしたら区分所有者の納得を得ることができるのか?」などを検討し、その都度書面で進捗報告するなど、理事会のみなさんに寄り添いながら一歩ずつ前進して行きました。その結果、決議を行う総会では9割の方に賛成していただき、念願の工事を実施することができました。私自身も理事会の一員になったつもりで業務に励んでいたので、やり遂げた時の達成感はより大きなものになりました。